φ26クラッチセット

クラッチについて少し解説しましょう。
今回φ26クラッチセットをVoneRRR用(3P)とMTX-4用(4P)を発売しましたが、MTXー4を使用して3P(Vone用)と4P(MTX用)両方を比較していきます。

左側写真の上列がMTXー4用(4P)、下列がVoneRRR用(3P)です。クラッチベルはMTX-4用を使用します。
MTX-4に装着する場合、セットに含まれないクラッチパ−ツはMTX用を使用しますが、3P用のガルシュ−はVoneRRR用を使います。

MTX-4にVoneRRR用(3P)を使用する場合にはテ−パ−コレットを装着する時、1mm分のワッシャを入れます。これを入れないとギヤが完全に噛み合わなくなります。

VoneRRR用のガルシュ−は私の場合、3ヵ所の穴をφ4.0に加工します。クラッチスプリングの締め込みは1度全閉まで締め込み、そこから何回転もどすと言う基準で行います。
クラッチシュ−が新品の時には全閉から1回転半戻します。
通常締め込みはパイロットナットからスプリングナットまでの距離で表しますが、その数値で言うと大体、締め込み1.2mmになります。スプリングやパイロットナットの個体差によって同じ1回転半戻しでも数値が0.2mmぐらい変わることがあります。

クラッチベルの遊び(クリアランス)は非常にシビアに計ります。まずクリアランス調整用のシムワッシャを多めに用意します。

シムワッシャを足して行き、クリアランスゼロ(ガタの全くない状態)をつくります。このときクラッチベルがロックした場合は、シムワッシャを入れすぎです。軽くクラッチベルが動いて、なおかつガタのない状態に根気よく調整します。
そこから0.1mmのシムを2枚抜けばクリアランスは0.2mm、3枚抜けばクリアランス0.3mmになります。ノギスで測っても正確な寸法は出ません。
新品のクラッチシュ−では2枚抜いて0.2mmのクリアランスから始めます。

最後はクラッチベルとシュ−が常に接触することがないようにパイロットナットとクラッチベルの間にシムワッシャを入れていきます。この作業も何度も繰り返し行い、クラッチシュ−とクラッチベルが接触せず、クラッチベルがスム−ズに回転するところまでシムワッシャを入れていきます。
この作業も非常にシビアですが、なるべくクラッチシュ−とベルが接触しない中でも少なめにワッシャを入れていきます。組み上がった状態でクラッチベルのガタが全くない状態にするとクラッチベルの外側のベアリングの寿命が極端に短くなります。
新品のクラッチシュ−は1タンク走行させれば、当りがとれます。ここからクラッチスプリングを締め込んでいきます。このときクラッチベルのクリアランスは0.2mmから0.3mmの間であればOKです。
スプリングは路面の状況にもよりますが、全閉から3/4回転戻しぐらいまで締め込んでいきます。これは、あくまで私の使い方になりますので、3Pのクラッチを使用している方は今迄の締め込みとクリアランスの数値でも問題ありません。

次のページへ